【五等分の花嫁98話感想】三玖の想いと、風太郎の覚悟。学園祭が遂に始まる…!!

 

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(五等分の花嫁98話:『終わり掛ける日常』より)

 

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 今週の五等分の花嫁、読了しました。

 合併号による休載を挟み、二週間ぶりの更新となる今週話。

 『終わり掛ける日常』なんて、ほんの少し不穏な感じもするタイトルではありましたが、本編でメインを飾る三玖の可愛いらしさや、麗しさ全開の五月が描かれたことで、そんなものはあっという間に和らいでいきました。

 二週間もの間、首を長くして待っていた甲斐があったというものです!

 また、終盤の風太郎のモノローグもなかなかに印象的で、ここ数話においても特に強調されてきた『終わりへの予感』を、よりいっそう意識させられる回であったように思います。

 

 新たに気になる点もいくつか出てきたところでもありますし、そういった部分にも着目しつつ、今週もまた、のんびり感想を綴っていこうと思います。

 

 

 ①伝えなければならないこと

 

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 本編では、前回の引きから大いに期待されていた、三玖と風太郎のデートシーンが描かれました。

 そして、デートスポットとして三玖が選んだのは、水族館!

 アニメ放送期のTwitter限定動画において、『恋人ができたら一緒に行きたい場所』として挙げられていたことを知っていたので、もう開幕から胸がいっぱいになりましたよ…!!

 

 おそらくは修学旅行以来となるデートが紡がれる中では、クラスでは結局、「たこ焼き」と「パンケーキ」の両方をやることになったこと、学園祭の準備で学級長たる風太郎と四葉ちゃんがかなり忙しく過ごしていることなどが語られました。

 そのせいもあってか、デート中に風太郎がかなり疲れた様子を見せたりするわけですが、そうした事情を把握しながらも、今回三玖が風太郎をデートに誘った理由…

 

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 それは、“大学に行かない”(=夢にまで真っ直ぐ突き進む)意思を伝えるためでした。

 

 無論、三玖とて、『フータローと同じ大学に通いたい』といった思いがないわけではありません。

 「教師」と「生徒」という関係から始まった、中野三玖の『恋』。

 思うような結果が残せなかったり、学年末試験では悔しい思いをしたりしながらも、ひたむきに勉強を続けてきたからこそ、模試でA判定を出せるほどに成長し、風太郎と同じ大学に通える可能性もゼロではなくなったわけで。

 何より、風太郎が三玖たちの大学合格を心から喜んでくれるだろうということを、三玖は知ってる。それ故に、大学進学という選択肢も、彼女の中では決して悪くないものだった。

 

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『もう自分の夢に進みたくて仕方ない』

 

 でも、彼女はもう、立ち止まってなどいられないのですよね。

 元々、『フータローに好きになってもらえる私になる』ために歩み始めた料理の道ではありますが、修学旅行での一件などを通して、いつしか三玖自身の『夢』となったそれは、大きな活力となって、いつだって彼女の背中を強く押してくれています。

 

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 もう何一つ怖いものはない。私は自分自身の意志で飛ぶことができる。

 ペンギンの比喩によって表されていたのは、三玖のそんな思いと、彼女がこの一年間を通じて培ってきた『自信』といったものだったのではないかな…なんて、個人的には思っています。

 

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(3回目の告白)

 

 “卑屈馬鹿”で、修学旅行時点ではまだ「勝ち目がない」と語っていた彼女が、今一度自らの想いを伝え、フータローの…自分の“特別”な人の答えを求めている…。。。

 連載当初から彼女の恋路を見守ってきた者としては、この上なく感慨深いものがありました。

 

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 そして、だからこそ、三玖の“想い”を受けた風太郎が何を思ったのか気になるって話です。

 この時風太郎が『伝えなければならないこと』として考えているものの中に、二乃と三玖に対する返事があるのは当然ですが、個人的には、『零奈』、『写真の子』に抱いている気持ちも含まれていて欲しいなと思います。

 彼女たちに対する“今”の風太郎の気持ちに関しては、正直不明瞭な点が多いですし、学園祭編では、そうした点にもフォーカスした展開が用意されていることに期待したいところ。


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 また、本編終盤にて登場し、特大の存在感(正妻感)を見せつけてくれた五月が語ってくれたように、五つ子たちは風太郎との出会いを後悔することなんて絶対にありえない。むしろ、心の底から良かったと思っているのは自明です。

 五月たちには、四葉ちゃんに今一度はっきりとそれを伝えてあげて欲しいし、この学園祭編を通して、今度は風太郎が五つ子ちゃんたちに伝えられるようになって欲しいなと思います!

 

 風太郎、止まるんじゃねぇぞ。。。

 

 

 ②新たなる疑念

 

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 さて、三玖や五月による尊さ溢れる展開が織り成されている一方、本編冒頭では、勇也とマルオとの間にて、意味深なやり取りが描かれていました。

 

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 果たして、“何(誰)”が来ているのか。

 どうして突然、同窓会をしようなどと言い始めたのか。

 自分なりにいくらか思案してみましたが、“何(誰)”という点で一番しっくりくるのは、やっぱり五つ子の実父(以下、クズとする)なんですよね…。(まあ、例のごとく根拠はゼロですが)

 それはいいとしても、そこでどうして『同窓会』なのか…という疑問は残ります。


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 私としては、クズと五つ子ちゃんたちの接触を避ける(守る)目的があるのかななんて、考えているところです。

 クズもまたマルオたちの先生だったのだとしたら、勇也もクズの為人、零奈さんと別れた事情なども知っているわけでしょうし、警告に来たのも頷けるのかなと。

 もしもそうなら、大切な娘たちのためにもマルオが学祭を訪れ、下田さん、勇也などと共にクズと対峙する熱〜い展開にも期待できるのではないかとも思います!

 また、そうした時こそ、いよいよマルオと五つ子ちゃんたちが、『真の家族』になれる瞬間が訪れるかもしれません!

 

 正直、まだまだ何とも言えないことばかりですが、今後の父親たちの動きには注目していきたいですね!

 

 

 そういったところで、そろそろ今週の総括に入っていきましょう。

 

 

 ◎まとめ

 

 はてさて、今週の感想をざっくりまとめますと…

 

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 来週からの学園祭編が楽しみすぎるって話です!

 以前の感想でも書いた気がしますが、3日間開催というのが、何よりもアツい!

 もしかしたら、この学園祭編は『七つのさよなら』編にも並ぶ、過去最大の長編になるかもしれませんね。

 

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 個人的な話で本当に申し訳ありませんが、目先の楽しみとしては、やっぱり四葉ちゃんの演劇参加です。

 黒薔薇女子時代、『七つのさよなら』編と、人助けに励むあまり、失敗をしてしまった四葉ちゃん。

 今回もまた一波乱あるのではないかと思いますが、今度は四葉ちゃん自身の力で事態を乗り越えるなど、彼女の成長をお披露目する機会になれば良いなと思います!

 この学園祭編が、彼女の将来的な『やりたいこと』を見出すきっかけとなったり、風太郎への恋心に関しても前向きになれたりするエピソードとなってくれることを願うばかりです。

 

 中野四葉に祝福あれ!