【五等分の花嫁100話感想】刻一刻と迫る、約束の瞬間。“幼なじみ”の緊急参戦に、五つ子の“想い”も溢れ出す…!?

 

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(五等分の花嫁100話:『日の出祭 二日目』より)

 

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 今週の『五等分の花嫁』は、記念すべき連載100回目。

 

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 『あ』『り』『が』『と』『う』と、相変わらず可愛さフルスロットルの素敵な連続扉絵で、開幕から我々読者の胸を高鳴らせてきた五つ子ちゃんたち、もとい、ねぎ先生ではありましたが……

 

 それにも勝るとも劣らないレベルで、本編の方でもまた、かなりドキリとさせられる描写の連続だったように思います。(特に、“リボンの民”の皆様は)

 

 前回、風太郎の覚悟を目の当たりにして、いま一度自分の気持ちと向き合うこととなった五つ子姉妹たち。

 そんな中で、突如として現れた、一人の“少女”──。

 “彼女”の登場は、果たしてそれぞれの心に何をもたらすこととなったのか…そういったポイントにも目を向けつつ、今週もまた、のんびり感想を綴っていこうと思います。

 

 

 ①“幼なじみ”、襲来。五つ子、動きます。

 

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 さて、そんなわけで本編。

 初日の忙しさとは裏腹に、急遽休んでいいと言い渡されて、手持ち無沙汰になってしまった風太郎でしたが、そんな彼の前に、まさかまさかの竹林さんが姿を現しました。

 風太郎の過去回想、過去編などの様子から、かなりしっかりしてそうな美少女、といった印象を受けていましたが、ここまでの美人さんになっていたとは…。

 『写真の子』、あるいは五つ子と出会うことがなければ、風太郎もやはり、心底彼女に惚れ込んでいたのではないかと、そう思わずにはいられませんでしたよ(汗)

 また、ただ可愛いだけではなく、小学生時代からの風太郎との仲の良さも未だに健在。

 そういったアドバンテージ(?)も完璧に生かしながら、見事に場をかき乱してくれましたね。

 

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(にのいつエンカウント)

 

 個人的には、再会のシーンの構図や、手を引いて風太郎を連れ回す様子など、まさしく“六年前の出来事”と対比されるように描かれていた点が強く印象に残りました。

 そして、そんな二人の様子を、四葉ちゃん本人が影から見ていたというのが、なんともまた胸を締め付けられる描写であったように思います。

 

 黒薔薇女子時代の大きな失敗を経て、『姉妹のため』に生きることを誓った四葉ちゃん。

 愛する姉妹の幸せのために、大切な思い出も、胸の内に秘めた“想い”も、心の奥底に封じ込めてきた彼女ではありますが、五年以上も抱え続けてきた感情をなかったことになどできるわけがありません。

 

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「私の方が上杉さんのこと…」

 

 ──『好き』、なのですよね。やっぱり。

 

 ずっと隠してきて、『零奈』を介して『さよなら』までして、必死に意識しないようにしてきて…それでもなお、忘れられなかった。忘れられる筈がなかった。

 

 ねぎ先生がこのタイミングで竹林さんを登場させたワケ──それには、風太郎の成長を描くことはもちろんのこと、他でもない四葉ちゃん自身に、どうしても風太郎のことを諦めきれていないことを深く認識させる意図もあったのではないかとも思います。

 

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 四葉ちゃんの涙に表れていたのは、それを自覚してしまったが故の自己嫌悪、そして、きっと自分が選ばれることはないのだろうという深い悲しみの念…といったところでしょうか。

 

 正直なところ、もし仮に、風太郎の選んだ相手が彼女なのだとしても、現段階での四葉ちゃんが告白を受け入れられるとは考え辛い、というのはある程度の共通見解であると思います。

 未だ『やりたいこと』を見出せないままであり、『自分の幸せ』を願えないという大きな『枷』に縛られたままの彼女では、やはり確かな“未来”にへと足を進めることはできない。

 そして、だからこそ、これまで幾度となく繰り返して来たように、四葉ちゃんを解き放つための“鍵”が必要となっている。

 

 それがどこにあるのかは未だに検討もついていませんが、個人的には、やはり六年前の『思い出』なんかが関わってくれていたらいいなと思います。

 もしそうでなくとも、どうか、学園祭の間にも彼女の解放に向けてのエピソードが展開されていることを願うばかりです。

 

 

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 また、竹林さんが口にした、「幼なじみであり、風太郎にとっての『先生』である私の方が親しい」と、そういった意味合いの挑発にも自信満々の表情で返す五月の姿も、今週話の見所の一つであったように思います。

 

 あくまで私個人の感想ですが、何度読み直してみても、五月のこの言葉は、“無自覚の好意”が滲み出たものだったのかな…という印象を受けてしまうのですよね。

 

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 風太郎が自分を選ぶ可能性。

 二乃からそれを指摘されて、困惑することはあれど、即刻否定するわけではないあたり、かつて『どうかしてます』とまで語っていた彼女の面影はもうどこにもありません。

 

 作中における転機となる場面で、いつだって風太郎に必要な言葉を与え、彼の『変化』『成長』に寄り添ってきた、『五等分の花嫁』、正真正銘のラストヒロイン・中野五月。

 そんな彼女が風太郎に抱いている気持ちは、果たして『恋』と呼べるものなのか。

 そしてまた、風太郎が五月を選んだ時、彼女は何を思い、どんな返事をすることになるのか。

 

 全くもって予想が付かないといったところからも、四葉ちゃん同様、彼女は非常に気になる存在です。


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(五人全員が『特別』)

 

 まぁいずれにしても、風太郎にとって五人が『特別』なのはもう充分すぎるほど伝わっていますし、私としては、彼が選んだ子ならば、たとえ誰が相手であっても応援する所存ですけれどね!

 

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 大切な“幼なじみ”であり、『生徒(=弟分)』であった風太郎の成長を目にすることができて、竹林さんとしても満足できたはず!

 彼女が姉妹たちに与えたであろう影響や、その他の伏線(フラグ)などに目が行きがちですが、今回は竹林さんという一人の女の子が、めちゃんこ可愛くて良い子だったという最高の回でもありました!! 


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 そんな竹林さんを全力でリスペクトしつつ、覚悟を決め、今こそ“好きな人”と向き合わんとする風太郎に、私からも一言残しておくことにしましょう。

 

「頑張りなよ、風太郎」

 

 

 ②気になったポイントについて

 

 さて、前回の引きには全く触れずに終わった今週話。

 

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 一方で、このページにて何やら複線になりそうな描写がいくつかありましたね。

 …とは言っても、そのほとんどは先週話の感想記事で言及したものでしたが。

 

 ❶謎の人影

 ❷燃える紙

 ❸演劇のキャスト変更

 ❹謎の人影2(以下、ハゲとする)

 

 

 ❶に関しては、マルオ説が濃厚でしょう。

 

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 いやもう…火を見るよりも明らかですね。ハイ。

 ただ、彼がこの学園祭をどう過ごしたのかは非常に気になるところ。勇也との意味深なやり取りのこともありますし、この件について描かれるまで、楽しみにしたいですね。

 

 

 ❷…前回の感想記事で述べたように、たこ焼き屋台の紙片が燃えている、というのが考えうる可能性としては濃厚であるように思います。

 そうなると、学級長たる四葉ちゃんや、たこ焼き派の実質的リーダーであった二乃も何かしら動かざるを得なくなるかと思われますが、果たして…。

 

 

 ❸…これはなかなかに意味深でしたね。結局あの後、四葉ちゃんが演劇部からの依頼を引き受けた…というのが濃厚そうですが、今の彼女の精神状態で依頼を無事こなせるかと言われると、かなり厳しいように思われます。(もしかしたら❷のような問題と重なる可能性もありますし)

 

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 なればこそ、今回で四葉ちゃんの想いに気付いた三玖が、得意の入れ替わりを駆使して舞台に上がりながら、同時に彼女の心に救いをもたらす、といった展開が織り成されるかもしれません。

 変わらぬ美しい姉妹愛に期待したいところ。

 

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 また、この時風太郎が行ける場所として頭の中で思い描いていたのはどこなのかを考えてみると、やはり演劇の公演が妥当であるように思えます。(入場無料の文字などからも推察可能)

 

 上記したような展開の場合、風太郎は三玖を見分けることができるのか…といった点も、見所の一つとなるかもしれませんね!

 

 

 ❹…ハゲは謎のおじさん説が濃厚でしょう。

 前回の記事で、五月が集合時間に遅れた点、謎のおじさんの行き先が食堂だった点から、あの時五月とおじさんの間に“何か”があった可能性について示唆しましたが、今週話を経て、その可能性は格段に上がった気がします。

 

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(色々なこと…?)

 

 果たして、あのおじさん…もとい、ハゲは一体何者なのか…。

 一応、私としては『有名講師』説を推していきたい(根拠なし)ところですが……現状では、やはり何も言えないのはもどかしいところです。

 

 さて、気になったポイントについての言及は以上。

 そろそろ今週話の総括に入っていこうと思います。

 

 

 ◎まとめ

 

 はてさて、今週の感想をざっくり一言でまとめますと…

 

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 風太郎が選んだのは誰!?…って話です!

 

 余程の超展開が発動しない限りは、風太郎がここで選んだ相手は、つまりは『未来の花嫁』であり、いわゆる“鐘キス”の相手とイコールで繋がることになるわけですが…果たしてそれは誰なのでしょうか。

 

 キスに至るまでの動機や、現状で未だにあの一件を明かしていない点などを考えていくと、やはり四葉ちゃん、一花の二人が妥当性が高いのは、もはや周知の事実。

 

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 二人に共通する『過去に風太郎と接点を持っている』という点も、ヒロインとしては確かに『特別』な要素であるとも言えるでしょう。

 しかしその一方で、無限大の可能性を秘めたラストヒロイン・中野五月の存在も決して無視はできません。


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 上杉家との家族絡みの付き合い、いつだって風太郎の『変化』『成長』に寄り添ってきたという安心と信頼の実績…そして、『零奈』として接した時間──。

 一花や四葉ちゃんとは種類は違うかもしれませんが、五月もまた、どこまでも『特別』なヒロインなのですよね。

 

 無論、二乃や三玖に『特別』な要素がないわけではありませんが、とりわけ強力な要素を持つこの三人こそが最有力候補となり得るのではないかなというのが、現時点での私の見解であります。

 もしかしたら、六年前のことを明らかにする意味も含めて、実はこの三人を待たせている可能性もゼロではないのかもしれませんね。

 

 

 正直、語りたいことは山ほどありますし、まだまだ考えるべきポイントは尽きませんが、私としてはひとまず候補をこの三人に絞って、次回までに作中の振り返りなどをしていく所存であります。

 

 来週話は、時系列が戻って二日目、三日目の様子が描かれるのか、はたまたいきなり風太郎が誰を待たせていたのか発覚するのかは分かりませんが、また一週間を楽しみに待ちたいと思います!