【五等分の花嫁92話感想】夏だ!プールだ!水着回だ! 五月の『変化』にも要注目です!
(五等分の花嫁第92話:『秘密の痕』より)
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今週の『五等分の花嫁』、読了しました。
『秘密の痕』という、なんとなく不穏さ漂うタイトルから、若干ビクビクしながら読み進めていった私サッチソではありましたが…
五つ子ちゃんたちの水着姿を見て、そんなものは一瞬で拭い去られました(笑)
無論、全くもって不安要素のないお話だったのかといえば、決してそういうわけではありませんが、いずれにしても、今週は我々読者も長い間待ち望んでいた水着回!
五つ子ちゃんたちの可愛さはもちろんのこと、本日の主役たる五月にもしっかりと焦点を当てながら、早速今週話を振り返っていきましょう。
①五つ子と風太郎 inプール
まずは冒頭。
プールに到着した五つ子ちゃんたちですが…どうやらプールのモデルになっているのは、ナガシマスパーランドのジャンボ海水プールのようですね。
実は先週、感想記事を書いた後にひっそりと調べて予想はしていたのですが…遊園地に引き続きプールの方もめでたく聖地化したといったところで、一度訪れてみたくなりましたね。
さて、そんなプールでは、当然ながら入れ墨・タトゥーは禁止とのこと。
実際にすること自体は否定しつつも、それをロマンチックと捉える二乃の表情からは、やはり元来彼女の持つ乙女らしさが滲み出ており、非常に可愛らしく思いました。
一方で、先週に引き続き、表情を曇らせたままの五月。
胸中が決して穏やかでない状態で、彼女は風太郎と遭遇します。
このセリフが、他の姉妹ではなく、わざと自分に視線を集中させる意図があったことは想像に難くないわけですが…側から見れば、なんともまあ、誤解を招きそうなやり取りではありますよね…(笑)
最近の本編でのマスコットのような扱いから一転、色っぽさが強調されている部分でもあり、やはり彼女もヒロインの一人なんだなぁと、再確認させられたところでもありました。
また、個人的には、このコマでの風太郎のセリフも印象的でした。
「いいと思うぞ…」から、「いい」と言い直したのは、ずっと前に一花に女の子を褒めるように言われていたことや、本を読んだことが影響しているのか、はたまた、ただ単純に本心から滲み出たのか…気になるところではあります。
先週の感想でも言及しましたが、風太郎の心情も確実に『変化』している途中であるため、今後もしっかりと彼の『変化』を見届けていきたいですね。
さてさて、お話はまだまだ続きます。
水着作戦は無事失敗に終わり、それでも、『姉妹の秩序を守る』ためにと、密かに意気込む五月なわけですが、
不器用な彼女の行動は、あくまで空回りするのみ。
必死の抵抗(?)も虚しく、二人は一花と四葉ちゃんに見つけられます。
…しかし、
五月の焦燥とは裏腹に、一花と四葉ちゃんは、至っていつも通りの様子です。
ただ、ここで気になるのは、この組み合わせが、六年前に風太郎との接点を持っている二人組だという点ですね。
四葉ちゃんは、第90話にて明らかになった通り、自身の恋心を半ば諦めているわけですが…この場面で二人を並べたのは、一花もまたそうだという暗示なのでしょうか。
『家を出る』という点を鑑みても、その可能性は濃厚でありそうな印象です。
深読みだという自覚はありますが、二人の“想い”を想像すると、やはり胸が苦しくなってしまいますね…。
実際のところがどうなのか、我々読者にも分かりかねますが、そうやって巧妙に隠された一花たちの心情が、風太郎以上に鈍チンな五月に伝わっている筈もなく……彼女はと言うと、テヘヘと可愛らしく安堵の表情を浮かべます。
しかし、その一方で、一花と四葉ちゃんとは対照的に、自らの“想い”に従って進み続けるヒロインが二人。
ええ、二乃と三玖は本気なのですよね。
というか、三玖が思っていた以上に積極的になっていて、連載当初からの読者としては、本当に感慨深いものがありました。
波乱に満ちた修学旅行を経て、確かな『成長』を得た姉妹たちの中でも、三玖は間違いなくその筆頭。
今後の彼女のアプローチも非常に楽しみです!
②五月と風太郎
無事合流を果たした六人は、いざウォータースライダーへと繰り出します。
そこで流れていたのは、五月が想像していたよりもずっと穏やかな空気。
最初から何も心配することなんてなかったのではないかと、彼女がおおよそそんなことを考えていると…
そう! やはり、こうなってしまうのです!(笑)
ぐっちょっぱっ、ということで、今回の組み合わせはそれぞれ、『一花と三玖』、『四葉と二乃』、そして、『五月と風太郎』に決定。
①でも言及したように、三玖の『成長』が実感できるこの表情や、演出は本当に素晴らしかったです。
一方で、一花の表情がどこか切なげなのがなんともまた…。
四葉ちゃんについてもそうですが、一刻も早く、『本当』を伝えられる日が訪れて欲しいです。
さて、場面はいよいよ、今週話のトリとなる五月と風太郎のウォータースライダーへ。
五月を前にして、二乃と三玖に対する、「こんな自分を選ぶなんて…」という思いを零す風太郎ですが、
相変わらずの不器用ながらも、真剣に向き合おうとしているということが、五月にもしっかりと伝わります。
「あれこれ考えるより やってみてわかることもあると思いますよ」
まさに、『案ずるより産むが易し』理論。
普段はあれだけ真面目で慎重なのにもかかわらず、時折大胆な行動も取れてしまうのは、彼女の心の奥底に、この考えがあるからなのかもしれませんね。
そしてまた、どこか余裕のあるその表情からは、弁舌に尽くしがたい色気が伺えます。
(いや、水着を着ているからではなくて)
“零奈”として見せてくれた“本来の”五月と、こうした“色気”が合わさった時、彼女がヒロインとしてどれほどの爆発力を見せてくれるのか、今からとても楽しみです。
で、肝心のウォータースライダー。
かつて、ここまでドキドキする五月の姿が描かれたことがあったでしょうか。
これまでとは少し違った可愛らしさが垣間見えましたね。
…それにしても、二乃や三玖からの好意には戸惑い気味であるのに、こういったことには一切躊躇いを見せない風太郎が凄いと言いますか…怖いと言いますか…相手が、五月だからだったからなのでしょうか?
二乃や三玖、あるいは四葉ちゃんだったらどんな反応を見せてくれたのか、その一点が描かれなかったことが非常に悔やまれます。
いずれにしても、
「枕みてぇ」
だそう。
現場からは以上です。
③秘密の痕
さて、あっという間に時間が流れて、帰り道。
日焼け四葉ちゃんが愛おしいですね、ハイ。
ただ、欲を言えばもっと水着姿を見たかったところです。
…というか、風太郎はちゃんと四葉ちゃんの水着姿を褒めてあげたのでしょうか?
個人的には、それが唯一の気掛かりです。
また、日焼けをしたのは四葉ちゃんだけではありません。
と、それを確認していく中で、二乃があることに気が付きます。
(この“二乃が気付いた”という点が、なんというか、彼女の『カノジョ力』が上がってる証拠のように思えました)
唯一日焼けをせずに済んだ右手の一部。
その理由には、五月だけが気が付きます。
五月だけの知る、『秘密の痕』。
まさに、偶然のロマンティック。
恋愛感情の有無は一先ず置いておくにしても、風太郎には五月との確かな絆が刻まれることとなりました。
手を握ったのが五月からだったのか、風太郎からだったのか…まあ、十中八九、前者であるとは思うところではありますが、
出発時の状態を考えると、先の事象は、五月が風太郎に“覆い被さる”形で発生した可能性が高そうです。
なんとも羨ま…けしからんことでしょう。
風太郎の『ラブコメ主人公力』も、なんとなく上がっているような気がしますね(笑)
それを改めて確認できたところで、そろそろ本稿の締め括りに入っていきましょう。
◎まとめ
はてさて、今週もここまで本編を振り返ってきたわけですが、本日の感想を一言でまとめますと、
やはり、ねぎ先生は神だった。。。
これに尽きると思います。
ストーリー構成の素晴らしさはもちろんのこと、この『五等分の花嫁』が多くの読者を惹きつけて止まないのは、五つ子ちゃんたちの可愛らしさ…すなわち、ねぎ先生の神懸かり的な画力があってこそなのですよね。
ねぎ先生には、心の底から感謝したいところです。
…というか、リアルタイムで本作の展開を追っていける時代に生まれることができて本当に良かったです。
さて、今週話は、五月ちゃんがヒロインの一人として、いよいよ前に進み出す予感のするお話だったわけですが、私が注目するところは変わりませんでした。
「上杉さん、遊びに来てくださいよ」
(二人一組を知った時の表情…)
はい、四葉ちゃんです。
先週の感想でも言及したように、姉妹を応援すると決め、既に自らの想いとは『さよなら』をしている四葉ちゃんですが、所々で“風太郎君への想い”が滲み出ているように感じられます。
六年間、ずっと胸の内に抱えていたその想いが、いきなり無かったことになんてできる筈もありませんしね…。
なればこそ、早く四葉ちゃんに救いをもたらすエピソードの到来を強く望みます。
というか、来い。さもなくば私、死ぬ。
…とまあ、そんな冗談はさておき。
作中の時期が夏休み真っ只中──『零奈』さんの命日も近づいている──ということで、近いうちに『零奈』さん纏わるストーリー展開が成されることは予想されていますよね。
私個人としては、それが五月だけでなく、四葉ちゃんにも大きく影響を与えてくれるエピソードになってくれることを願うばかりです。
次回の展開も非常に気になるところではありますが、尊さ溢れる今週のお話を何度も噛み締めながら、またゆっくりと来週まで待ちましょう!