【五等分の花嫁85話感想】 たくさんの『ごめん』と止まらぬ涙。長い道のりを経て、姉妹の心は再び一つに。
◎はじめに
初見の方は初めまして。
Twitterなどで僕のことをご存知の方は、いつもお世話になっております。
Twitterでは『五等分の花嫁』の感想・考察などを呟き、pixivでは小説(P.N.澄海恋人)を書き、最近はコラ画にまで手を出し始めたサッチソと申します。
思うところがあって、本日より当ブログにて『五等分の花嫁』の感想などを投稿していくこととなりました。
こういった活動は実に初めての経験であり、何かと至らぬ点があると思いますが、何卒よろしくお願い致します。
◎本編の振り返り
さて、軽く挨拶も済ませたところで、そろそろ本編の振り返りを始めたいところなのですが… その前に、まずは本記事のタイトルにご注目下さい。
タイトルにもあるように、今週話では『ごめん』という言葉が何度も使われましたね。
(四葉、一花、二乃それぞれの『ごめん』)
本編を読了した僕は、真っ先にこう思うこととなりました。
「一花、本当にごめん」、と。
そして、徐々に憤りを覚え始めました。
無論、作品に対してではありません。
最後の最後まで、一花を信じることができなかった自分に対してです。
少々長くなってしまいそうですが、初投稿となる今回は、そういった点も含めて振り返っていきたいと思います。
宜しければ最後までお付き合いください。
①三玖と風太郎のデートの舞台裏
さて、前回から仄めかされていた暗躍者(ここでは『黒子役』と呼ぶのが適切かもしれません)の存在ですが… 何とその正体は、三玖以外の姉妹全員でした。
とは言っても、なんら不思議なことはありませんね。
目的の相手が居なかったのなら、予てより心配だった姉妹の様子を窺いに行く――というのは、姉妹想いの彼女らなら当然の心理でしょうし、そのサポートに徹することを選んだのも、これまでの三玖の頑張りを見てきたからこそなのでしょう。
何より嬉しかったのは、一花がただひたすらに“三玖のため”に行動を起こしてくれたことです。
涙無しには読むことができない今週話でしたが、第一の泣き所は、やはりその点にあったと思います。
②『ごめん』と終戦
サポートの甲斐もあり、順調に進んでいったデート。
しかし、その途中で、二乃が一つのアクションを起こしていました。
正体がバレたわけではなく、あくまで結果論ですが、彼らのデートに支障をきたしたわけではありません。
しかし、その行動は三玖の邪魔に他ならないわけで…
だからこそ気付けた、姉の気持ち。
溢れ出た涙と、『ごめん』の言葉。
こうやって素直に謝ることができる二乃は、本当に素敵な女の子だなと、改めて思いました。
「抜け駆け、足の引っ張り合い、この争いにはなんの意味もない」
聡明な彼女たちのことですから、ほんの少し周りを見渡せば、それくらいすぐに気付けた筈です。
しかし、悲しいかな、現実には、風太郎への真っ直ぐな想いがそうはさせてくれなかった。
一花のやってきたことは、そう簡単に許されていいことではないけれど、必ずしもその全てを“悪”と言い切れない。
彼女の心理・行動はあまりに人間的で、何の比喩でもなく、“誰”にだって起こりうることなのでしょう。
だからこそ僕は、ようやくの終戦に深い安堵、そして感動を覚える一方で、その事実に酷く胸を打たれました。
③『思い出』と『嘘』
そして、シスターズウォーが終焉を告げる頃、ようやく五年前の真実が明かされましたね。
一花と風太郎は、確かに五年前に会っていた。
描写から見ても、彼女が『写真の子』ではなかったのは間違いないのでしょう。
しかし、彼の『思い出』に刻まれた少女であることは『嘘』ではなかった。
それにもかかわらず、風太郎は、一花の言葉を嘘だと思い込んでしまっている。(可能性が高い)
自業自得と言えば、確かにそうなのかもしれません。
が、このシーンを読んだ時、僕はまたしても涙を流してしまいました。
(思い出す 出会った場所。 全てが繋がる。『Sign』)
先述した『憤り』を覚え始めたのは、ちょうどその瞬間からです。
僕は、あの時に一花が発した言葉の“全て”を、『嘘』だと思い込んでいました。
それというのも、旅館にて入れ替わるタイミングがあった可能性に気付かなかったからです。
…いや、そもそも気付けるはずも筈もなかった。
僕は、彼女を心から信じることが出来ていなかったのですから。
ねぎ先生の手腕と言えばそこまでですが、一花に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになると同時に、そんな自分に悔しさを感じずにはいられませんでした。
事実を知った時、きっと風太郎もまた、僕と同じ気持ちになるのだと思います。
そして、それを知るのが遅くなればなるほど、この出来事は、大きな『後悔』として彼の胸に刻み込まれることでしょう。
だからこそ、僕は一刻も早く風太郎には本当のことを知って欲しいし、彼自身の言葉で一花を救って欲しいと心の底から思いました。
◎まとめ
三玖が、やっとのことで一歩を踏み出した前回。
姉妹たちが、再び心を一つにできた今回。
まさに『神回』と呼ぶに相応しく、そのどちらかが欠けてしまえば、ここまでの感動は生まれなかったことでしょう。
一花も、二乃も、三玖も、希望に満ちた未来へ向けて確実に歩みを進めています。
しかし、その一方で、未だ過去に囚われたままのヒロインが二人。
(自責の念から、未だ“自分以外”の幸せを願う四葉)
零奈こと五月もまた、現状では、目的が分からないながらも過去に対する異様なまでの執着を見せています。
二人の共通点は、未だに風太郎に対する気持ちがはっきりと描かれていないこと。
そして、
『写真の子』の有力候補であるということ。
この描写だけを見ると、四葉にしか見えなかったりするのですが……これに関する深い考察は、また後日にしてみようと思います。
この真実がどうあったとしても、今回の修学旅行での一件を受けて、彼女らが今後どんな動きを見せてくれるのかは、非常に楽しみなところです。
さて、本日の感想は以上です。
今回がブログ初投稿ということもあり、本当に長々と文章を綴ってきましたが…
要するに今回も、大天使四葉覚醒のためのながぁぁぁい溜め回のうちの一話ってことね。
(↑自分がコミュニティなどしばしば投下する、『大天使四葉論』です笑 今後ぜひ使ってみてください笑)
…とまあ、ちょっとした冗談はさておき。
一先ず、ここまで読んでくれてありがとうございました。
あまりに拙い文章でしたが、今回の話を通じて、僕が思ったことは余すことなく書き上げられたと思います。
これからは毎週更新していくので、お暇があれば、ぜひまた立ち寄っていただけると嬉しいです!