【五等分の花嫁86話感想】届いた想いと、『ありがとう』。 一つの波乱を乗り越えて、物語は原点へと“繋がる”。

 

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(五等分の花嫁86話:シスターズウォー エキシビションマッチより)

 

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 五等分の花嫁第86話、読了しました。

 今回の展開…特にラストのシーンは、本当に語彙力を失ってしまうほどの衝撃でした。

 これまでずっと“それ”を考えてきて、信じてきて、そして、“当たった”今週話。

 純粋な嬉しさと、それ以外の沢山の感情が混じり合って、今もこうして文字を打つ手が震えております。

 こんな状態で上手く言葉が紡げるかどうか不安しかありませんが、さりとて、語らずには何も始まらない。

 そんなわけで、本日もまた少しばかり長い話になってしまいそうですが、まずは本編の方から振り返っていきましょう。

 

 

 ①届いた『好き』と、最後の『嘘』

 

 さて、今週話の冒頭は、前々回のラスト・三玖の告白シーンからでした。

 が、

 

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 なんとその『好き』は、後ろに隠れている姉妹たちに向けてのものだったということです笑

 三玖はちゃんと、姉妹が助けてくれていたことに気付いていたのですね。

 安心したような、少し勿体ないような…そんな気がしましたが、

 

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 この表情を見て、そんな思いは一瞬で吹き飛びました。

 “好きな人”に対してここまで余裕たっぷりな表情を見せられる日が来るなんて…三玖は本当に、素晴らしい成長を見せてくれましたね。

 姉妹一人一人への『ありがとう』の言葉と、そして、

 

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 一花とのこのやり取りに、私はまた涙してしまいました。

 一花にとっても、三玖からのこの言葉が、きっと一番の救いになったと思います。

 また姉妹仲良く、“好きな人”について話しているところを見たいものですね。

 

 そして、一花と言えば、風太郎と二人で話す機会がありました。

 風太郎自身、一花を冷たく突き放したことを後悔していたり、コース選択も彼女と話すためのものだったことが発覚して、私もまた、少しだけ救われたような気持ちになりました。

 

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 きっと三玖たちは、そんな風太郎だからこそ好きになったのですよね。

 改めてそれを実感できて、本当に良かったです。

 

 また、そんな一花とのやり取りの中でも、今回一番目を離してはならないのは、このシーン以外にはありませんね。

 

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「全部嘘だよ 全部」

 

  頬へのキスと共に告げた、その言葉。

  表情や、描写だけを見ていると、風太郎のことを諦めてしまったように見えます。

 真偽はまだはっきりとしていませんが、“五年前のこと”すらも『嘘』だとしてしまうその姿は、ある種確定的に見えてしまい、堪らず胸が苦しくなりました。

 たとえ、この時点では諦めてしまったのだとしても、いつか必ず立ち上がって、『本当』を伝えられる日が来る。

 それを信じつつ、今後の一花の動向にも着目してみたいと思います。

 

 

 ②明かされる事実と、『ありがとう』

 

 さて、今週話にて、この修学旅行編における一つの懸念が、ようやく解消されました。

 そう、盗撮犯の正体です。

 とは言っても、これは大方の予想通りでしたね。

 

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(盗撮に勤しむ前田氏)

 

 そして、その目的もまた然り。

 

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(誕生日プレゼントを贈る風太郎)

 

 

 修学旅行編でも随所で見られていましたが、風太郎自身もまた、彼女らが五人でいることを大切に思っているのが伝わってきます。

 彼がそうやって変わることができたのは、五人と出会い、絆を深めていったからこそであり、そしてまた、『写真の子』と、『零奈』の存在があったからこそなのでしょう。

 

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 真摯で、素直なその言葉は、きっと風太郎自身の成長の証。

 

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 忘れられない思い出も、これから増えるストーリーも、風太郎を加えた六人で歩んでいって欲しいですね!

 

 

 ③もう一つの真実

 

 流石は10巻収録最終話と言うべきか、最後の最後に、やはりとんでもない爆弾が落とされましたね。

 

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 『写真の子』の本当の正体は、やはり四葉ちゃんでした。

 

 いつだったかそう考え始め、ずっと信じ続けてきたのにもかかわらず、いざその事実に直面すると、思わず心が震えました。

 ここまで長い道のりでしたが、ようやく彼女が抱えるものの一端が見れた気がします。

 今回に限ってはあまり深いことを言うつもりはありませんが、今後の考察では、この事実を踏まえた上で、四葉ちゃんの心情に全力で迫っていきたいと思いますので、四葉ちゃん共々、何卒応援よろしくお願いします。

 

 そう言ったところで、本日のまとめに入っていきましょう。

 

 ◎まとめ

 

 感情に訴えかける描写を連発して、あらゆる角度から読者の心を揺さぶってきた前回と前々回。

 そして、駆け抜けるような展開の中で幾重もの伏線を回収して、最後に作中最大クラスの“爆弾”を投下してきた今回。

 修学旅行編のラスト3話は、本当に目が離せない展開の連続でした。

 思うことはたくさんありますが、現在私の心の殆どを占めているのは、この展開、そしてこの作品をリアルタイムで読むことができて本当に良かったな、という思いです。

 同時に、物語が確実に終息へと近づいているのを実感して、少し寂しい気持ちもあります。

 しかし、だからと言って展開を先延ばしにするようなことは望みません。

 作中に残された懸念も、

 

 ・四葉の問題

 ・五月たちの秘密

 ・五人の夢

 ・風太郎の想い

 ・キスの相手、及び花嫁は誰か

 

 などと、決して多くはありません。

 これらの解消、そして“未来”に向けて物語がどう展開していくのか……自分なりに予想を立てたりしながらも、まずは来週を楽しみに待ちたいと思います!