風太郎は『真実』に気付きつつある!? 色々と妄想を働かせてみました。

 

 

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(五等分の花嫁第86話:『シスターズウォー エキシビションマッチ』より)

 

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 さて、第86話にて、『写真の子』が四葉ちゃんであったという事実が発覚してから、既に二週間以上が経過しました。

 現在の本編では、五つ子ちゃんたちの過去や、四葉ちゃんの胸中に触れるストーリーが展開されており、何かと予想を立てていきたいところなのですが…今回は、少し視点を変えて、風太郎が『零奈』に関して何を考えているのかを、“妄想”(\_(・ω・`)ココ重要!)していこうと思っております。

 それというもの、ここ暫くのストーリーを読んでいると、風太郎が『真実』に気付きつつあるような印象を受けるからです。

 とても聡明で、そしてまた、決して“鈍感”であるわけではない風太郎が、『真実』について何一つ勘づいていないとは、やはり考え辛いところがあるのですよね。

 だからこそ、本稿では、彼の視点で『零奈』関連の出来事について振り返りつつ、『どこまで気付いているのか?』という点に関して、色々と妄想を働かせていきたいと思います。

 

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 ①まずは時系列的に振り返る。

 

 ご存知の通り、『零奈』の初登場は、第41話終盤。

 五つ子ちゃんたちを繋ぎ止めることに挫折を覚え、『あいつらに俺は不要だ』と落ち込んでいる風太郎の前に、彼女は、『写真の子』として現れました。

 

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 実際に彼女が何を思って会いに来たのかははっきりとしていませんが、その目的の一つに、『風太郎を元気付ける』というものがあったのは明白です。

(これに関しては、後々に風太郎も気付いた筈です)

 

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 しかし、当時の風太郎には彼女の言葉を素直に受け止めることが出来ませんでした。

 風太郎のそんな様子から、『写真の子』という存在が彼を『縛っている』と考えたからこそ、『零奈』は、彼に『さよなら』を告げたわけですよね。

(それが当初からの目的だったのかはさておき)

 

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 風太からしてみれば、目的も見えないまま理不尽に別れを告げられて、本当に混乱する出来事だったことでしょう。

 しかし、彼女との邂逅、そして『さよなら』は、結果として彼の成長に大きく繋がります。

 

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 五つ子たちとの絆を深め、学年末試験でも彼女たちを赤点から脱却させるなどの成果を上げて、そしてまた、二乃からも告白を受けた彼。

 そんな折、

 

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 三玖からの好意にも気付くきっかけともなった旅行先にて、風太郎は、『零奈』が五つ子の中の誰かであることに気付きました。

 その後、キスなどの一件もあり、風太郎視点では、『零奈』に触れることはない状態で物語は進むわけですが…

 

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 第79話にて、『零奈』は再び彼の前に姿を現します。

 

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 まあ、風太郎は見事に一蹴してしまったわけですが。笑

 結局、風太郎からもそれ以上追求することはなく、二度目の邂逅はそこで終わり、次に会ったのは修学旅行後。

(どうやって会う約束を取り付けたのかは未だ大きな謎ですが…)

 

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 誕生日プレゼントのお返しのアルバムを渡し、ずっと伝えられずにいた感謝の気持ちを告げて、そして、やっぱりそれ以上の追求をしようとはせず、風太郎は『零奈』と別れた…

 

 とまあ、こんな感じでしょうか。

 雑にストーリーを振り返ってみたところで、いよいよサッチソさんの妄想を爆発させていこうと思います。

 

 

 ②“状況を考える”風太

 

 さて、②の本題に入る前に、皆さんに思い出していただきたいシーンがあります。

 それがこちら。

 

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 三玖に扮した一花を見破るシーンですが、この場面における風太郎のセリフに着目してください。

 

「これまでの状況を考えたらな お前の可能性が一番高い」

 

 そう、風太郎は、ちゃんと“状況を考え”た上で、偽三玖の正体を見破っているのですよね。

 ならば、『零奈』の正体に関しても、“状況を考え”て、ある程度の目星をつけていた筈なのです。

 それを確認していただけたところで、いよいよ②の本題…もとい、私の妄想を語っていきたいと思います。

 

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 上記したように、旅行時点で『零奈』が五つ子の中の誰かであることに気付いた風太郎ですが、

 

「五年前のことは五月にしか話してないはずなのに…」

 

 と、一体いつ頃からは分かりませんが、こんな疑念を抱き始めていてもおかしくないと思うのですよね。

 もちろん、姉妹間で風太郎の話が既に共有されていたのならまた話は変わってくるのですが、

 

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 風太郎が五月ちゃんに五年前のことを話した翌日…35話時点ではまだ共有されていなかったのが分かります。

 何より、それが風太郎にとってもあまり人に話したくない大切な思い出であることを五月ちゃんも分かっている筈ですし、彼女はそんな話を不用意に他の人物に話すような子じゃない。

 それが分かっているからこそ、風太郎の頭の中には一つの考えが過ったのではないでしょうか。

 

「『零奈』は五月なのではないか?」

 

 とね。

 彼女がお守りを持ち歩いていたことを風太郎は知っていますし、タイミング的にも、彼女の可能性が一番高いと考える筈。

 しかし、だからと言って、

 

「『写真の子』は五月だったのか?」

 

 と、そのまま考えたのかと言えば、そうも単純にはいかないのだと思われます。

 何故なら、彼女は五年前のことを明らかに覚えていなかったから。

 

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 普段から熱心に勉強に励んでいる五月の姿を見てきた風太郎ですから、彼女が『写真の子』ならば、『五倍頑張る』と宣言した日のことを忘れたというのはやや不自然に思う筈です。

 そして、何よりも大きな疑問となったのが、正体を隠していた理由でしょう。

 誰がどう考えても、やっていることが回りくどすぎます。

 だって、『零奈』となるには、“誰か”の協力が必要不可欠なのですから。

 

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 知っての通り、『七つのさよなら』編では、風太郎と五月ちゃんは一つ屋根の上で生活している状態です。

 上杉家に服の隠し場所がないことは風太郎本人が誰よりも分かっている筈ですし、当時の彼女は財布も持っておらず、購入するという手段は使えません。

 よって、五月が『零奈』となるためには、必ず“誰か”の協力が必要となるのです。

 それも、変装用の服を手に入れようとする五月の行動に対して、なんの疑問も抱かないような人物の協力が。

 

 風太郎はさぞ混乱したことでしょう。

 

 “状況を考え”て、『零奈』として最も腑に落ちるのは五月なのにもかかわらず、彼女が『写真の子』とすると、不自然さしか残らないのですから。

 

 優秀な彼のことですから、あらゆる可能性を考えた筈です。

 そして、一つの可能性を考えるに至った。

 

 それが、『零奈=五月≠写真の子』であり、『零奈』との邂逅に、本当の『写真の子』の意思が関わっている可能性。

 

 やはり風太郎としても、あの時の『零奈』は五月以外には考えられないと思うのですよね。

 そして、そもそも彼女ならば、“成りすます”ような真似をする前に、まず『写真の子』本人に頼んでいる筈。

 

 では何故、五月が変装をする必要があったのか?

 可能性としては、恐らくは以下の通り。

 

 ・家出中の彼女では『写真の子』と接触ができなかったから。

 ・実際に頼んだが、『写真の子』本人が何らかの理由でそれが出来ない状況下にあったor会うことを拒み、その役を五月に任せたから。

 

 先に言及した“協力者”の存在から、風太郎は間違いなく後者の可能性が高いと考えるでしょう。

 

 そうした時、次に考えるのは、当時の『写真の子』が置かれていた状況下や、会うことを拒んだ理由についての筈です。

 

 ・単純に、会う暇もないほど忙しかった

 ・まだ会えなかった。(『約束』を破ったとして、合わせる顔がないと考えていたor正体をバラしたくなかった)

 

 風太郎は特に、後者の側面を強く感じたかもしれません。

 事実、風太郎も、『零奈』との邂逅時に、同じことを言っています。

 

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 それまで頑なに『写真の子』は五つ子の中の誰かではないと思うようにしていたのも、

 

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 ここで反応がなかったから、というよりむしろ、風太郎としては『まだ会えない』という思いが強かったからなのかもしれません。

 風太郎自身、自分が彼女に立場であったら、『赤点候補』たる現状を知られたいとは思わないでしょうしね。

 

 ともあれ、『零奈』が五つ子の誰かであると知った風太郎は、上記のような思索を経て、

 

『零奈=五月≠写真の子(本人に本当のことを明かすつもりはない)』

 

 と考え始めていたのではないか、というのが私の妄想であります。

 それを踏まえた上で、以下では本編で気になっていた点を解消していきたいと思います。

 (はい、自己満足タイム突入)

 

 ③もう一度、本編各場面を振り返る。

 

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 このお話を読んだ当初から、らいはのこの言葉に対して特にリアクションを見せなかったのは、『零奈』が『写真の子』ではないと分かっていたからなのではないかと個人的には感じていました。

 風太郎が本稿で語ってきたようなことを考えていたならば、案外悪くない説ではないかと思います。

 

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 また、この時の“状況を考え”て、風太郎の中で『零奈=五月』がほとんど確信に変わっていてもおかしくありません。

(五月自身、恐らくは気付いてもらうために姿を現したわけでしょうし)

 しかし、風太郎視点では、『零奈』と『写真の子』が別人であり、協力関係にあった可能性が高い以上、目の前にいる『零奈』がボートの時の『零奈』ではなく、『写真の子』本人である可能性があり、この時点ではまだ結論を出せずにいたのかもしれません。

 

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 何より、キスや一花の一件で、『変装』によって振り回されていた当時の風太郎には、確かな憤りがあったのでしょう。

 

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 だからこそ、風太郎は、自分の口から正体を明かして欲しかった。

 この言葉は、目の前にいる『零奈』だけに向けたものではなかったのかもしれませんね。

 

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 そして、次はこの場面。

 ②で語った通りなら、風太郎は『写真の子』本人に本当のことを明かす意思はないのだとして考えています。

 にもかかわらず、このタイミングでそれを明かすのはどう考えても不自然です。

 何より、『零奈』と『写真の子』は繋がっている筈ですから、『お守りのことを覚えているか』という問いかけに対する一花のリアクションには少々違和感があります。

 これまで『嘘』を吐かれてきたことに憤りを隠せなかったこともあり、この時の風太郎は、彼女の言葉を「信じられない」としたのではないでしょうか。

 

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 一方で、少し冷静に考えたら、確かに6年前のことを知っている様子であったなど、一花が『写真の子』である可能性は捨てきれなかった。

 だからこそ、彼女が『写真の子』であり、正体を明かそうとしたのにも何か事情があったのかもしれないとして、ちゃんと話をするために、風太郎はコース選択で一花と同じになれるように考えていたのではないでしょうか。

 

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 尤も、一花のこの言葉により、さらに混乱してしまっていそうなものですが…笑

 

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 そして、修学旅行後に会った『零奈』。

 やっぱりどうやって会う約束をしたのかは分かりませんが、彼女が『写真の子』本人なのか、五月ちゃんなのか、風太郎にはまだ分からなかった筈です。

 しかし、今となっては、そんなことはもうどうだって良かったのでしょう。

 

 『写真の子』本人が、自分の姿でまだ会えないというのならば、いくらでも待ってやろうと。

 彼女が自分を認められないというのならば、彼女がそう在れるよう手助けをしていこうと。

 風太郎には、そんな気概が芽生えつつあったのかもしれません。

 それ故に、あれ以上の追求をしようとはしなかった(その気になれば、一花の時のように、無理やり変装を解くことも可能だった)のではないか…というのが、私の妄想です。

 

 …とまあ、いい加減に妄想ネタが尽きてきたところで、そろそろ本稿の締めくくりに入っていこうと思います。

 

 

 ◎まとめ(?)

 

 さて、今回も長々と語ってきたわけですが…

 

 まあ、あまり当てにしない方がいいのは自明ですね。

 

 何度も言っているように、本稿に書かれていることは全て、考察でも何でもない、私の妄想です。

 ただ、やはり我々読者がたくさんのことを考えているように、風太郎だって、何かと“状況を考え”て、自分なりの見解を持っていてもおかしくはないと思うのですよね。

 

 個人的には…というか、この記事を読んでいる殆どの方にとっても同様でしょうが、風太郎が、『写真の子』の正体が四葉ちゃんである可能性を感じていて欲しいところです。

 

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 このように、ばちこり重ねてしまっているわけですし、

 

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 『零奈』の最有力候補たる五月が、あの時接触していることも知っていますしね…。

 

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 ただ、『写真の子』・四葉ちゃんには、本当のことを明かす意思はないのも知っての通りです。

 風太郎に追求の意思がなさそうである以上、このままでは彼が『真実』を知ることもなく物語が完結してしまいます。

 当然ながら、それでは四葉ちゃんは絶対的に救われないままで……だからこそ、風太郎が『真実』を知る時が必ず訪れる筈。

 そして、その上で大きな役割を果たすのは、やはりこの人物でしょう。

 

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 五月を除いては、たった一人『真実』を知る一花こそが、風太郎がそれを知るために重要な役割を果たしてくれると思います。

 よくよく考えなくとも、既に伏線はありました。

 

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 ここから考えられるのは、やはり女優業に専念するための休学・中退といったところでしょうか。

 風太郎へと放った最後の『嘘』も、彼への想いとの決別の意思の表れだったのかもしれません。

 だからこそ、今後彼女にもう一度スポットが当たり、自分の気持ちを含めて、『本当』を伝えられる展開が来ることは大いに考えられます。

 その時、6年前の『真実』について触れない筈はありませんよね。

 

 いずれにしても、風太郎が『真実』を知るまでの過程の中で、少しでも、四葉ちゃんの心に救いをもたらすような出来事があることを、私としてはただひたすらに願うばかりです。

 

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 風太郎、一刻も早くあの日の笑顔を取り戻させてあげてくれ……!!